Research

※各研究項目の詳細はNoteのマガジンにリンクしています


民の表現・発信の系譜・・・ガリ版からYouTubeまで 

SNSの登場で誰もが発信や表現をできるようになったといわれます。

でも普通の人々が発信を始めたのは、インターネットが登場したからではありません。

それぞれの時代に手に入るメディアを活用しながら、民はどんな表現・発信活動をしてきたのか。それが今に至る歴史とどんな関係にあるのかを探求しています。

マガジンはこちら

旧東独の「小さな物語」から見るポスト冷戦・・・メディアと民主主義

冷戦終結の象徴的な出来事とされる東西ドイツ再統一から35年がたち、旧東独地域を中心に右傾化が進んいます。

旧東独市民の民主化運動によって、平和革命を成し遂げられたにもかかわらず、統一後の東独地域はあらゆる点で取り残されてきたという指摘はありますが、急激に変化したメディア環境との関係性も無視できません。

東独市民一人一人の「小さな物語」に光を当てながらポスト冷戦を捉え直し、ここからメディアと民主主義の問題を考えています。

マガジンはこちら

時間・空間の編成装置としてのメディア

「いかなるメディアの場合でも、その「メッセージ」は、それが人間の世界に導入するスケール、ペース、パターンの変化に他ならない」(マーシャル・マクルーハン)

一般的にメディアの話をすると、どうしてもそのコンテンツに目が行きがちです。でも、メディア変化がもたらす最も本質的なインパクトは、「空間的スケール、時間的ペース、表現のパターン」の変化が時空間のバランスを変容させることだとマクルーハンは主張します。

今起こっているメディア環境の変化も、個々のメディアの時空間バイアスが相互関係的に関与しあいながら起こっている現象だといえるでしょう。

20世紀のテレビジョン、21世紀のインターネットのシフト期において、メディア環境を構成するそれぞれの媒体が、どのような「時空間の編成装置」として作動しているのか、ということを問いとしています。

マガジンはこちら

マージナルメディア論

鶴見俊輔が「限界芸術論で提示した「マージナルアート」を補助線に文化・芸術領域でのメディア概念を検討しています。

常生活や文化活動の中に溶け込むように潜在している「メディアと目されにくいメディア」。その存在を意識的に見直し、本来「メディア論」が持っているダイナミックな射程の再考を目指しています。

マガジンはこちら


【研究実績】

古川 柳子 (Ryuko FURUKAWA) – マイポータル – researchmap