2026年 謹賀新年

新しい年、いかがお迎えでしょうか?

昨年は私にとって文字通り、区切りと種まきの年でした。
これまで、制作・実践、研究・教育と、いろいろな形で「メディア」に関わってきましたが、昨年の定年退任を期に、これまでやってきたことの整理と、独立系メディア研究者として取り組んでいくことの枠組み作りの時間となりました。
今年は、それを一つ一つ「かたち」にするべく、各研究プロジェクトの皆さんと一緒に、広く学びを愉しむ機会を企てていきたいと思います。

私自身の研究領域での今年の課題を、年頭の備忘録として記録しておきます。
ご関心をお持ちいただける方がいらっしゃいましたら、意見交換など大歓迎です。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
【研究関心領域 Research – MEDIA Textile 】

■旧東独地域からみるポスト冷戦研究
日独の研究仲間と取り組んできている「ドイツ統一後の35年を旧東独の『小さな物語』から捉え直すプロジェクト」(サントリー文化財団「学問の未来を拓く」助成)
・旧東独の民主化運動を実現したメディア&コミュニケーションの実態調査
・東西統一後のメディア環境変化と、東独地域の構造改革の動きと広報戦略

■「民の表現・発信」の系譜
田村紀雄・白水繁彦両氏との「小さなメディア研究会」を中心に
・『思想の科学』の運営ネットワークの有り様と、連載『日本の地下水』が果たした役割の精査
・「ガリ版」というメディア技術が持っていた広がりの調査

■トランステレビジョン研究
昨年発足した「トランステレビ研究会」を中心に
・インターネットのコンテンツを形作る「テレビ的なる表現」の実像を調査。
・メディアを語る新旧二元論から脱却し、20世紀後半の世界を形成してきたテレビ文化の拡張と再編、メディア間の流動性に焦点を当てた研究方法の検討

■マージナルメディア論
「独立研究ネットワークTAGEN」のプロジェクト「マージナルメディアの会」を中心に
・様々な文化活動の中にどのようなものが「媒体=メディア」として機能しているかを探索
・手、足、触覚、味覚、嗅覚、聴覚などを使った身体の行為と、媒体としての物質の関係性を感受するワークショップを企画

■AIのインターフェイスとしてのロボット
今年は明らかにAIが日常に急激に浸透していく年になると思います。
・人間がAIとつきあっていくための課題の精査
・AIのインターフェイスとして「身体」を持つ存在と、人間自身の感覚・文化との関係性の考察